ミネラルウォーター には 硬度 というものがあります。これは1リットルの水の中に溶けているカルシウム(イオン)とマグネシウム(イオン)の量を表した数値のことです。この数値が 120 mg/L 未満の水を軟水、 120 mg/L 以上の水を硬水と呼びます。WHO(世界保健機関)基準によるものです。
一般的に硬度が低い程飲みやすくマイルドな水となりますが、日本のミネラルウォーターはほとんどが軟水です。軟水はクセが少なくおいしくて飲みやすく、日本人の舌にはとても相性の良い水です。
< 超軟水 >
硬度の低い軟水の中でもさらに硬度が低い軟水で、硬度 0 ~ 50 までの超軟水は、コーヒーやお茶に最適な水で、水分摂取を習慣にしたい人や健康・美容に気を使っている方に特におすすめです。
< 硬水のメリット >
カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれていることです。食事だけでは不足しがちなミネラルを水分とともに摂取できる事は、大きなメリットです。またマグネシウムは胃腸を刺激して活性化する等、「便を柔らかくする」などの便秘解消効果があります。また継続して摂取することによって基礎代謝量を上げ、脂肪を燃焼しやすい身体にする等のダイエット効果があります。
< 硬水のデメリット >
カルシウムやマグネシウムが豊富に含まれているため、それらを処理する器官である腎臓には多少なりとも負担がかかります。健康な人であれば問題はありませんが、腎臓に障害を持っている人は過剰なカルシウム分をろ過できず、注意が必要です。またマグネシウムは、「便を柔らかくする」などの作用もあることから、過度に摂取することで下痢を引き起こしてしまうなどの懸念もあります。
< 軟水のメリット >
さっぱりした飲み口と口当たりの柔らかさが特徴で、後味もすっきりしているため美味しいと感じる人が多いと思います。「肌や髪に優しい」「石鹸の泡立ちがよい」などの刺激が少ない事が大きな魅力で、赤ちゃんや小さなお子様にも安心して与える事ができます。
< 軟水のデメリット >
「ミネラルが硬水より少ない」という点があげられます。ミネラルウォーターからなるべく多くのミネラルを摂取したい方にとってはデメリットになるといえます。
日本人に軟水が適している理由は、ずばり「飲み慣れているから」です。日本の水道水はほとんどが軟水です。さらに、日本で発売されているミネラルウォーターも軟水であることが多くなっています。水は、カルシウムとマグネシウムの含有量を表す硬度によって「硬水」「軟水」に分かれ、それぞれで口当たりや風味は異なります。どちらか一方が優れているというわけではありませんが、日本人は子どものころから軟水に慣れ親しんでいるので、どちらかというと軟水のほうが適しているといわれているのです。